弁護士からの応援寄稿「知っておきたいトラブル事例と対応策」
インスリン注射と在宅酸素、どこまでOK?
- 2023/01/30 09:00 配信
- 弁護士からの応援寄稿「知っておきたいトラブル事例と対応策」
- 外岡潤
医療と介護のグレーな境界に迫る第三弾です。これまで「褥瘡のガーゼ交換」「薬入れの再整理」と見てきましたが、今回はインスリン注射と在宅酸素についてです。
ケース:ヘルパーはどこまでお手伝いできる?
Q:自分の担当するご利用者が最近退院し、自宅に戻ったのですが、定期的なインスリン注射が必要となりました。その後、担当のヘルパーから「ご家族から、使い終わった注射器を処分しておいてと言われたのですが…私は医療従事者ではないので、注射器に触ってはいけないのでは?」と尋ねられました。
ヘルパーが使用済みの注射器を処分することはアウトですか、セーフですか。
また、他のご利用者で在宅酸素療法が必要な方がいますが、訪問看護が入れる日数に限りがあり、ヘルパーしかいない日もあります。そんな時、酸素マスクやカニューレの装着などの準備をヘルパーがしても良いでしょうか。
22年の通知で示された
……
- 外岡潤
- 1980年札幌生まれ。99年東京大学文科Ⅰ類入学、2005年に司法試験合格。07年弁護士登録(第二東京弁護士会)後、ブレークモア法律事務所、城山総合法律事務所を経て、09年4月法律事務所おかげさまを設立。09年8月ホームヘルパー2級取得。09年10月視覚障害者移動介護従業者(視覚ガイドヘルパー)取得。セミナー・講演などで専門的な話を分かりやすく、楽しく説明することを得意とし、特に独自の経験と論理に基づいた介護トラブルの回避に関するセミナーには定評がある。主な著書は『介護トラブル相談必携』(民事法研究会)、『介護トラブル対処法~外岡流3つの掟~』(メディカ出版)、『介護職員のためのリスクマネジメント養成講座』(レクシスネクシス・ジャパン)など。「弁護士 外岡 潤が教える介護トラブル解決チャンネル」も、運営中。
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