弁護士からの応援寄稿「知っておきたいトラブル事例と対応策」
※この記事は 2021年8月24日 に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。
利用者宅への様子見を求められたら…
- 2021/08/24 09:00 配信
- 弁護士からの応援寄稿「知っておきたいトラブル事例と対応策」
- 外岡潤
前回、「ケアマネの主な業務は他のサービス事業所等との連絡調整であり、自ら動いて利用者の問題を解決するものではない」と書きました。ただ、そうは言っても目の前で困っている人を助けない訳にもいきません。例えば次のような事例では、どう考え行動すべきでしょうか。三択から一つ、ご自分の考えに近いものを選んでください。
想定ケース:心配性の家族からの電話
ご利用者のAさん(80歳、要介護度2)を担当するケアマネジャー。Aさんと同居する娘のBさんは心配性ですぐ電話をかけてきます。ある日いつものように電話を受けると「今朝から母が熱っぽくて心配です。様子を見に来てください」というBさん。確認すると「平熱は36度だが今は36度8分ある」とのこと。
ところが、その日はモニタリングや会議の予定が重なっており、とても立ち寄ることはできません。そこで「今日は予定で一杯なので、行けないんです」と答えたところ
……
- 外岡潤
- 1980年札幌生まれ。99年東京大学文科Ⅰ類入学、2005年に司法試験合格。07年弁護士登録(第二東京弁護士会)後、ブレークモア法律事務所、城山総合法律事務所を経て、09年4月法律事務所おかげさまを設立。09年8月ホームヘルパー2級取得。09年10月視覚障害者移動介護従業者(視覚ガイドヘルパー)取得。セミナー・講演などで専門的な話を分かりやすく、楽しく説明することを得意とし、特に独自の経験と論理に基づいた介護トラブルの回避に関するセミナーには定評がある。主な著書は『介護トラブル相談必携』(民事法研究会)、『介護トラブル対処法~外岡流3つの掟~』(メディカ出版)、『介護職員のためのリスクマネジメント養成講座』(レクシスネクシス・ジャパン)など。「弁護士 外岡 潤が教える介護トラブル解決チャンネル」も、運営中。
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