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ケアマネのドタバタ!遠距離介護日記

家族介護と似ている?猫の“リモートケア”

親が認知症になったら、うまく介護できるかな―。ケアマネだって、所詮は人の子。将来の介護に不安を抱えている方も多いのでは?首都圏で暮らすCMOライター・みいみさんが、親の遠距離介護で得た気づきや視点を、ちょっぴりユーモラスにつづった社会派介護エッセーです。

  • みいみ…私
  • 両親…紫綬褒章同等の勲章を持つ父はプライド高め。アルツハイマーと脳血管型混合の認知症を抱える。認知症はないが、過干渉で面倒な性格の母。地方の過疎の町、“ダンジョン”だらけの古民家で二人暮らし。

現在、母は田舎の一軒家で、にゃんこ(名前はミイ)と「ひとりと1匹暮らし」をしています。

ミイがわが家にやって来たのは、今から6年前のこと。同僚の飼い猫が出産したので、抱っこしに2カ月ほど通った末、一番“みそっかすちゃん”を授かりました。賢い子ですが、甘えん坊のいたずら好き。胃腸が弱くて手が掛かるため、当初は父母共に、私に対して非難轟々でしたが、案の定、すぐに文字通りの“猫かわいがり”となりました。

実は、ミイを飼う数年前まで、両親は中型犬を飼っていました。私が実家から首都圏へ移り住んだ際、いったんはミイを連れてきたのですが、わんこが亡くなったタイミングで再び実家へ。わんこは、認知症の父と過保護・過干渉気味の母の“緩衝材”のような存在だったので、父の逃げ場がなくなることが心配だったのです。

幸い、私の“ペットロス”は軽くて済みましたが、ミイを実家に預ける際、服薬と食事、そして“脱走”の3つの不安要素がありました。

服薬については、ヒート包装に1錠ずつ日付を入れ、カレンダーに予定を書き込んだ上で、母に管理を依頼。ミイは胃腸が弱いので、父が変な食べ物を与えないか心配でしたが、そこまで危険な物を食べさせることはありませんでした。何かあれば、母に注意してもらう他はありませんが、母以外の定期的な見守りとして、週1回、送迎付きのペット向けのデイケアサービスを利用しました。

費用はかかりますが、「他の猫と遊ばないとミイがおかしくなるから、絶対に通わせてね」と、母と固く約束。安心して外出する日を確保したかったのか、母も快諾してくれました。デイケアで胃腸の不調が見つかることも多く、これまで何度も命拾いしています。

残る“脱走”対策では、ミイの体にマイクロチップを装着。さらに、扉を開け閉めする際は、事前にミイを別室に連れて行ってもらうようにしました。ミイは臆病な性格なので、何とかなっていますが、もちろん、うまくいかないこともあります。以下は、最近の母の電話での訴えです。

  • 「この間、玄関を開けたら、ミイがあっと言う間に門の外まで飛び出したのよ。車が急ブレーキで止まったから良かったけど…。運転していたご近所の人に、『ああ、肝が冷えた』って声を掛けられたわ」
  • 「さっき床に落とした降圧剤が見当たらないの。ミイが飲み込んだかも…」(しかもこれ、2回目です。夜の7時過ぎから大騒ぎしましたが、結局、翌日に家具のすき間から見つかっています)

父は、とてもミイをかわいがっていたのですが、認知症のため、時々、飼っていることを忘れてひどいことを言ったり、両手でミイの首をつかんで抱き上げたりしたそうです。

「気が休まらないから、お父さんとミイを残して出掛けられないわ」。母はこう訴えていましたが、決して人のことは言えません。食品の期限に無頓着で、ミイがえさを食べないと、悪意なく、消費期限切れのおやつばかり与える…。胃腸を壊したミイを診る獣医さんからも、よく注意されているそうです。

離れて暮らしていると、あれこれ不安は尽きませんが、最近は、少しの失敗は目をつぶるようにしています。 高齢者をうるさく問い詰めても、百害あって一利無しですから。

考えてみると、家族介護とよく似ていますね。ある程度、リスクを予防した上で共生する。できる範囲内で見守る体制をつくりながら、何とか日常を過ごしていければ上出来です。不測の事態を完璧に防ぐことなんてできませんし、ミイもきっと、自由に飛んだり跳ねたりしたいはずで、それを全て禁止することは望んでいないでしょう。

父が施設に入所してから、何度かそれとなく、ミイを引き取ることを母に打診していますが、今のところ拒否されています。万が一の時は、ペットシッターの事業者に頼みますし、デイケアには長期のお泊まりサービスもあります。ミイがいるから母も一人で暮らせるし、私も、気が重い帰郷をする気になるのです。もう実質、母のものではありますが、ミイの最期まで、できる限りのことをしようと心に決めています。

みいみ
50代、首都圏在住。リケジョ後、子育てに専念。シンママとなり、2003年から介護職。ケアマネ歴4年。

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