

ケアマネは見た!
嫉妬で訪問サービスNG!…日中独居なのに、どうしたら??
- 2022/08/16 09:00 配信
- ケアマネは見た!
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相談者:50歳代女性ケアマネ
- ◆担当している人と家族
- 本人:60歳代男性、要介護2、認知症あり。妻と二人暮らし。子どもはいない
利用者の妻:60歳代、自立。平日の日中は仕事に出かけて家にいない。 - ◆サービス利用状況
- 福祉用具貸与(杖、手すり)
利用者と同居する奥様(キーパーソン)の嫉妬に悩まされています。
奥様は毎日、電車通勤する現役のビジネスパーソンで、家計もその収入に支えられています。夫婦仲はよいのですが子どもはいません。そのため、日中家にいるのは利用者だけ。いわゆる「日中独居」です。それでも昨年までは、利用者1人でも何とかなっていました。
ただ、今年に入り、利用者に認知症の症状が現れ始めました。そこで奥様に「万が一のこともありますので、日中、ヘルパーを入れてはどうでしょうか?」と提案してみました。
ところが、その提案を聞いた途端、奥様は恐ろしく不機嫌に。それでもめげずに訪問介護を使う意味を説明したのですが、結局は「いらないわよ、訪問介護なんて。私がいないときに他の女を家に上げさせるなんて…」と、きっぱり拒否。介護のプロが介護をするだけですから、と説明しても「それでも女性が来るのでしょ?別の意味で万が一のことがあったら、どうするのよ!」と仰る始末です。
ならばとデイサービスの利用を勧めてみたところ、今度は利用者の方が「知らない施設にいくのは嫌だ!」と断固、拒否。
このまま認知症の症状が悪化すれば利用者の生活の質は一気に低下してしまうでしょう。どうしたらいいでしょうか。アドバイスをお願いします。
ベテランケアマネジャーのアドバイス
まずは、奥様に認知症の進行予防に向けた取り組みの重要さを説明しましょう。具体的には、訪問リハビリなどを活用した機能回復・維持などの必要性を説明するとよいのではないでしょうか。奥様の拒否理由は「女性が家に入る」ことだけのようなので、男性のセラピストを手配することを伝えれば、受け入れやすいかもしれません。そして訪問リハビリの活用を受け入れてもらえれば、次のステップとして、男性のセラピストを通じて、デイサービスなどの活用を促す方法もよいかもしれません。
なお、日中、利用者様が外に出てしまうなどの症状がみられる場合は、配食サービスや、センサーを活用した見守りサービスを提案するのも一つの手だと思います。
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