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現場レポート

国際福祉機器展2010に行ってきました!

福祉機器が一堂に集まる「国際福祉機器展H.C.R.2010」が先ごろ開催されました。介護される人のQOLの改善や介護する人の負担軽減に大きな役割を果たす福祉用具。会場には福祉、医療、介護サービス関係者が多く来場し、関心の高さが伺えました。今回は、新製品や定番品を実際に見て、触って、体験できる年に一度の大規模展示会レポートをお届けします。

国内最大級の福祉機器展示会・H.C.R2010

自立支援ロボットスーツ HAL(大和ハウス工業)

年に一度開催される国内最大級の展示会・国際福祉機器展。2010年は、東京・有明の東京ビッグサイトにて9月29日から10月1日の3日間にわたって開催されました。

今年は国内外の490社が約2万点の製品を出展。小さな自助具や衛生用品、介護ベッドや車いすなど多彩な展示品が集まります。中でもひときわ目についたのが、ITやハイテクを活用した福祉機器。

ここ数年展示が増えているジャンルで、障害のある人や高齢者のリハビリを助けるおなじみのHAL(自立支援ロボットスーツ)のデモンストレーションや、開発中の洗髪をするロボットが見られました。普及はこれからですが、最先端の技術によってADLやQOLの改善に役立つ機器の登場は、介護の未来に明るい光を感じさせてくれます。

見て、触れて、聞ける─介護グッズが大集合

お食事エプロン(フットマーク)

会場内の展示ブースは、製品ジャンルごとに効率よく見て回ることができ、比較検討もしやすくなっています。

衣食住など、生活に関わるブースでは、ソフトタイプの介護食が人気の的。大手冷凍食品メーカーのブースには、惣菜から和菓子まで多彩なラインナップのソフト食が並び、試食コーナーはすぐに売り切れになり、来場者の関心の高さが伺えました。

衣類では、介護職のユニフォームや介護エプロンなど「介護仕様」のもののほかに、ユニサーバル仕様の下着や靴下も。デザインも洗練されていて、普段の生活に取り入れても違和感がありません。自助具のブースでは、手の力が弱くても使いやすいカトラリーやマグカップなどが並びます。手に持ち、握り具合や重さをたしかめられ、デザインやカラーの比較も。日常のアイテムだからこそ、ていねいにチョイスできる機会はうれしいものです。

なるほど! 介護ベッド&マットレス

床ずれ防止マット ココチア(パラマウントベッド)

車いすとともに、福祉用具の代表格ともいえる介護ベッド。最近は、背上げの際に圧迫感を感じさせず、介助する人の負担も少ないタイプや、床ずれを起こさないマットレスを備えたものに注目が集まっています。 パラマウントベッドのブースで、床ずれを防ぐ体圧分散性能のエアマットに実際に寝てみて、感触をたしかめてみました。

介護ベッドの構造も展示(パラマウントベッド)

腰と太もも部分がじんわりと支えられ、おしり部分はやわらか。背上げされた時も体がずれず、自然な体勢に。ポンプなどはマットレスの内部に収納でき、介助の際に邪魔にならない工夫もされて、褥そう予防用マットの進化に目をみはります。

ベッドのブースは見学者が多く、利用者さんや家族の状態を思い浮かべてでしょうか、エアマットの模型を仔細に観察する人、メーカーの担当者に質問する人など、滞在時間も長めの様子でした。

「最後まで在宅」をかなえる階段昇降機

車いすの人の介助で苦労するのは、階段の上り下り。とりわけエレベーターのない低層の団地や、玄関までのアプローチに階段がある戸建て住宅では深刻で、介護される人の行動範囲を狭める原因になっています。そんな時に「あったら便利」なのが、車いすに座ったまま階段の上り下りができる階段昇降機。昨年、新たに介護保険のレンタル対象品になった注目のアイテムです。

スカラモービル(アルバジャパン)

いくつかの製品からドイツ製のものを試してみました。まずは、車いすに座り、上げ下ろしをしてもらいます。引き上げられる瞬間にふわっと体が浮いた感じが。一瞬戸惑いますが、こわさはまったくありません。

次に、介助者役も体験。操作方法を教えてもらいながら引き上げていきますが、大きな力は不要で、必要なのは「コツと慣れ」のようです。この商品は介護保険レンタルで自己負担分が6600円と聞き、誰にでもすすめられる商品ではありませんが、これによって利用者が外出しやすくなるなら、移動手段の一つとして、選択肢に加えたいものです。

階段昇降機タスカル(シンテックス)

居宅内の階段に設置するエレベーター式の昇降機にも乗ってみました。行きたい方向にボタンを押すだけの簡単操作のうえ、動きもスムーズで快適です。また、使わない時はコンパクトに収納できるので、他の家族のじゃまになりません。写真の、曲がり階段に対応するタイプは約120万円と高額ですが、住宅改修の補助事業を行っている自治体などもあるので、最初から諦めず、利用者さんには「こういう商品もある」ことをぜひ教えてあげたいと思いました。

おわりに

いつもはカタログだけで商品を知り、用具の導入は福祉用具専門相談員を頼りにしているケアマネジャーにとって、国際福祉機器展は「百聞は一見にしかず」の貴重な場。

実際にサービスにつなげるためには供給事業者の采配も重要ですが、福祉用具は日進月歩で進化しており、ケアマネジャーや実際の介護に携わる人にとっても、最新情報は必要だと感じました。「ケアマネ発」の提案ができれば、利用者さんの利益になり、また、会場では製造メーカーに現場の声を届けることで、製品にフィードバックさせることも不可能ではありません。

国際福祉機器展ギャラリー

会場で見つけた商品や光景をランダムに紹介。サンプルをもらえたり、自ら試すことができるHCR、来年はぜひ足を運んでみてはいかがですか。

写真A. 介護予防グッズいろいろ(羽立工業)
写真B. ヤマシタコーポレーション
写真C. コミュニケーション絵本(Tree絵本プロジェクト)
写真D. 豊田通商のブースでは介助犬のデモンストレーションが
写真E. カラフルなステッキ(シナノ)
写真F. ステップウェル(コンビウェルネス)
写真G. すぐろくDS(ワイズマン)
写真H. コーシン介護おふろ(弘進ゴム)

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