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医療基礎知識

高齢者の冬の生活 冬に負けない身体を作ろう!感染症編

流行前に感染症予防対策を再確認

介護の現場では、「手洗いに始まり、手洗いに終わる」といわれるように、「1ケア1手洗い」の徹底がとても重要になります。
これからの季節、特に注意したいのがインフルエンザとノロウイルス。
いずれも予防には手洗いが基本となりますが、ケアマネジャーの皆さんの周りには、アルコール系消毒剤で済ませている方はいませんか?
アルコールは、インフルエンザウイルスには有効ですが、ノロウイルスにはほとんど効果がないことがわかっています。
介護スタッフが触媒となって他のご利用者にウイルスを広めてしまうことがないように、しっかりと予防対策をとり、ご利用者がこの冬を元気に乗り切れるよう努めましょう。

インフルエンザは合併症がこわい!

インフルエンザは例年12月~3月頃に流行します。
潜伏期間は1日~3日程度で、急激に発症し、38℃以上の発熱や頭痛、関節痛、筋肉痛などの全身症状があらわれます。
なかでも心臓や呼吸器に慢性疾患がある人や、糖尿病、腎臓病、免疫不全のある人は重症化するおそれがあり、気管支炎や肺炎の合併が起こりやすくなります。肺炎は、インフルエンザウイルスによる肺炎よりも、弱った身体に細菌が感染すること(二次感染)による細菌性肺炎の頻度が高く、インフルエンザの死亡原因の90%以上を占めています。

インフルエンザはどうすれば防げるのか?

インフルエンザの予防には、流行前のワクチン接種が有効です。介護従事者はもちろん、ご利用者にもできるだけ接種してもらいましょう。
インフルエンザの主な感染経路は、咳やくしゃみの際に口から発せられる小さな水滴(飛沫)による感染です。つまり、飛沫を浴びないようにすれば、インフルエンザに感染する機会は大きく減少するといえます。マスクは予防にも有効ですが、感染拡大を防ぐためには感染者自身がマスクを着用することが最も有効といわれています。

ご利用者がインフルエンザの疑いがあるとき

抗インフルエンザ薬(タミフルやリレンザなど)は、発症後48時間以内に治療を開始しなければ効果が得られません。インフルエンザが疑われる場合には、早めに医療機関を受診するよう促します。

ノロウイルスは嘔吐物の誤嚥がこわい!

ノロウイルスは、1年を通して発生しますが、例年11月ごろから発生件数が増加しはじめ、1月~2月にピークをむかえます。
ノロウイルスに感染すると、1日~2日の潜伏期間の後、主に下痢や嘔吐、吐き気、腹痛の症状があらわれ、これらの症状が1日~2日続くと快方に向かいます。
高齢者や免疫力が低下している方は、ノロウイルスに感染すると発病しやすく、下痢や嘔吐などの症状がきっかけで重症化したり、あるいは嘔吐物の誤嚥により肺炎を起こしたり、気道に詰まらせて窒息することもあります。

ノロウイルスはどうすれば防げるのか?

ノロウイルスの主な感染経路は、感染者の嘔吐物や排泄物に接触した人の手などを介した二次感染や、ヒトからヒトへの飛沫感染、感染者が取り扱った食品が汚染され、それを食べることによる感染などがあります。

感染を予防するには、以下の方法が有効です。

  • 手洗い(調理前、食事前、トイレ後、汚物処理やオムツ交換等を行った後など)
  • 食品の加熱処理
  • 調理台や調理器具を、熱湯や次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度200ppm)で殺菌

ノロウイルスはアルコールによる消毒効果が弱いため、石鹸による手洗いが重要となります。ただし、固形石けんはウイルスを媒介する可能性があるため、液体の石けんの使用が推奨されます。

ご利用者がノロウイルスに感染したらどうする?

嘔吐物や排泄物に含まれるノロウイルスは、乾燥すると空中に漂い、それが口に入って感染することがあります。感染拡大を防ぐためには、嘔吐物や排泄物を乾燥しないうちに速やかに処理し、処理後はウイルスが屋外に出て行くよう、喚気にも気を配る必要があります。

嘔吐物や排泄物の処理は、以下のような手順で行います。

  1. エプロン、マスク、手袋を着用し、汚物中のウイルスが飛び散らないように、嘔吐物や排泄物をペーパータオル等で静かに拭き取る。
  2. 次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度約200ppm)で浸すように床を拭き取り、その後水拭きをする。おむつ等は、速やかに閉じてふん便等を包み込む。
  3. おむつや拭き取りに使用したペーパータオル等は、ビニール袋に密閉して廃棄する(この際、ビニール袋に廃棄物が充分に浸る量の次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度約1,000ppm)を入れることが望ましい)。

また感染者は、下痢や嘔吐を繰り返すことで大量の水分と電解質を失い、脱水を起こしやすくなります。
現在のところ、ノロウイルスに対して有効な薬はないため、対症療法が中心になります。経口摂取が可能であれば、スポーツ飲料や経口補水液などで水分と電解質を補い、少量の食事を数回に分けてとるようにします。水分補給もできない状態であれば、病院へ行き、点滴等で水分補給をしてもらいましょう。

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