“ケアマネ芸人”、ノン老いる小林の介護・言いたい放題“ケアマネ芸人”、ノン老いる小林の介護・言いたい放題

“ケアマネ芸人”、ノン老いる小林の介護・言いたい放題

※この記事は 2024年1月19日 に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

能登地震でBCPは役に立ったのか?厚労省は検証を

皆様もご存じの通り、元日から大災害が発生しましたので、今回は、いつもの口上及び新年のご挨拶は控えさせていただきます。

地震で大変な状況になられた皆様へ

この度の震災で亡くなられた方々に対して、心よりお悔やみを申し上げるとともに、被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。被害がこれ以上大きくならないことを案じながら、1日も早い復旧をお祈りいたします。

“火事場泥棒”?日本人の優しさはどこへ…

日本人は一体、どうしてしまったのでしょう?

被災地で“火事場泥棒”が出たというニュースを耳にしました。人間が生きるか死ぬかの状況において、避難している人の家で盗みを働き、さらには、SNSなどで不正に義援金を募る詐欺師がいる…。

いつからこんな日本になったんでしょう?教育が悪いんでしょうか?大人が悪いんでしょうか?それとも、政治が悪いんでしょうか?

ノン老いるは小さい時、親から「困っている人がいたら助けてあげなさい」と教わって育ちました。その気持ちが今も心のどこかにあるから、福祉の世界にいるのかもしれません。おそらく、皆さんもそうだと思います。

昔は向かいのおばあちゃんが、「作り過ぎたからどうぞ」といって、煮物をお皿に入れて持ってきてくれました。
そのお返しに旅先でお土産を買っては渡していました。また、隣の家の前の落ち葉を一緒に掃除してあげたら、そのお礼にみかんを3つくれました。

このような光景は日本の日常でした。「持ちつ持たれつ」 「困った時はお互い様」―。こうした日本人の良心は無くなってしまったんでしょうか?

地震や火災の被害をテレビで見ると、心が痛く、辛くなります。“火事場泥棒”や詐欺師のニュースを耳にすると、もちろん怒りの気持ちは湧いてきますが、それ以上に悲しくなります。

そんな中、救われるニュースもありました。山崎製パンのトラックが、自社の菓子パンなどを被災地に運んでくれたのです。ノン老いるは目頭が熱くなりました。

目の前に困っている人がいたら、できることをして助ける。これぞ、日本人の魂だと思いますし、これはまさに、福祉の心に通ずるものがあります。

ノン老いるも、現地の状況を把握してできることがわかり次第、行動に移そうと思います(義援金詐欺には気をつけます)。

「BCP作成は難しくない」と思っていたら…

皆さんの事業所は、災害BCP(業務継続計画)は作成しましたか?ノン老いるの事業所はまだです。

実は、今月から作成しようと思っていたのですが、能登半島地震での石川県の被災状況を見て、どのように作成したらいいのか混乱しています。

一昨年、台風15号が発生した際、私の住んでいる街は、全国的にニュースになるくらいの水害にあいました。大雨の中、断水となり、川が氾濫して家屋が浸水被害を受けました。

発生当日、ケアマネさんたちは携帯電話で利用者さんの安否確認をしました。短時間で水が引いたので、次の日には車で訪問することができました。自身が被災したケアマネさんも、自宅の片づけをやりながら安否確認に当たっていましたし、備蓄で間に合ったため、物品不足になることもありませんでした。

この経験から、「災害BCPの作成はそんなに難しくない」などと正直、楽観的に考えていました。そう、石川県の被害をテレビで見るまでは…。

厚労省はBCPの策定を延期せよ!

石川県の知り合いに状況を聞いたところ、現地では電話が使えない上、道路も寸断されているため、連絡を取る手だてが何もないとのことでした。多くの施設と連絡が取れない中、SNSで情報を必死にかき集め、状況把握に努めているそうです。

たとえ災害BCPを作成していても、連絡手段がなくなってしまえば、情報はSNSのみとなり、電話や道路が復旧するまでの間は、利用者さんの安否確認すらできません。会社によっては2次被害防止のため、ケアマネが動くこと自体を禁止しているところもあります。

こう考えると、現地にいるケアマネにできることは非常に限られているといえます。

このような被害を目の当たりにし、「利用者さんや職員の命にかかわる計画書を、私が作成して良いのか?もっと情報がほしい」と感じています。明日はわが身、なのです。

厚労省さんには、とりわけ東日本大震災の教訓を受けて作成されたBCPが、能登半島地震でどの程度生きたのか、しっかりと検証することを熱望します。問題点や留意点を明確にした上で、それをBCPに落とし込んでいくよう、指導していただきたいのです。

皆さんがお忙しくて大変なのは重々承知していますが、このままではいざという時、役に立たないおそれもあります。BCPの策定期限をいったん延ばし、内容を再検討していただいた上で、ブラッシュアップされた指針(ガイドライン)を改めて示していただきたいと思います。いかがでしょうか、厚労省さん?

ノン老いる小林
1964年静岡市生まれ。大学卒業後、高校の英語教師として働いていたが、40歳という人生の節目を間近に控えた38歳の時、介護保険制度の創設を好機と捉えて転職。その後、介護施設を中心に経営支援などを行う。2013年にケアマネジャー、19年に主任ケアマネジャー取得。現在、静岡市内で居宅介護支援事業所「ケアプランはるな」を運営する株式会社はるな代表取締役。介護技能実習評価試験評価者のほか、セーフティマネジメントなど介護研修の講師も務めている。東京演芸協会理事。出演情報は同協会のホームページ

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