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“ケアマネ芸人”、ノン老いる小林の介護・言いたい放題“ケアマネ芸人”、ノン老いる小林の介護・言いたい放題

“ケアマネ芸人”、ノン老いる小林の介護・言いたい放題

賃上げは介護職だけ?「仲間外れ」はもうたくさん!

「介護のつらさを笑いに変える」でおなじみ、“ケアマネ芸人”のノン老いる小林です!

今回は、介護職の賃上げについての言いたい放題。

岸田総理は10月8日の所信表明演説で、「(分配戦略の)第三の柱は、看護、介護、保育などの現場で働いている方々の収入を増やしていくことです」とおっしゃいました。気になる点はただ一つ、「介護」の中に、ケアマネが入っているかどうかです。でも残念ながら、私は入らないと思っています。

理由は二つ。一つ目は、介護職員処遇改善加算が創設された時、ケアマネは「仲間外れ」になったという“前歴”があること。そして二つ目は、厚生労働省が昨年、ケアマネの月給が32万8千円と、介護職より4万円も高いというデータを示していることです。

以上から、今回もケアマネは、賃上げの仲間から外れると思っています。私の予想が外れるといいのですが…。

ケアマネの方が給料高い?本当?

国のデータを見ると、いつも「本当?」と疑ってしまいます。月給32万円なんて、私の周りのケアマネはもらっていないですし、むしろ、介護職の給料の方が高くなるという現象が起こっています。介護職員処遇改善加算と特定処遇改善加算が原因です。

介護職の給料がどのくらい上がっているかと言うと、私の肌感覚では大体、月2万円です。先ほどの厚労省のデータによると、勤続10年以上の介護福祉士の月給はなんと、34万円だそうです!

こうした介護職がたくさん存在するようになった結果、「給料が高い」という理由で、介護職に戻るケアマネが出ています。中には、ケアマネ試験に合格したにもかかわらず、実務研修を受けずに、そのまま介護職を続ける人もいるんだとか。

こうした実態に、国はもっと目を向ける必要があります。このまま「仲間外れ」の状態が続くと、将来、ケアマネが足りなくなるんじゃないかと、本当に心配になります。

国だけでなく、市民の皆様にも、ケアマネの現状をもっと知っていただきたいです。「介護職やっています」と言うと、「大変ですね~!」と、よく労いの言葉を掛けられます。それだけ、介護職が大変な仕事だということが、世に知れ渡っているんですね。

ところが、「ケアマネやっています」と言っても、「…。ケアマネって、何やるんですか?」と、逆に聞かれる始末。ケアマネの仕事って、まだまだ知られていないんです。もっと、ケアマネのPR活動が必要だと思います。だから、私は“ケアマネ芸人”として声を大にして言います。

「ケアマネだって、40人の利用者を担当して、連絡調整で電話は頻繁にかかってくるし、作らなければならない書類が山のようにあるし、出なければならない研修もたくさんあります。介護職と同じくらい大変なんですよ~。お願いだから、今回の賃上げの仲間に入れてね。よろしくお願いしま~す!」

ケアマネ確保策もしっかりと!

厚労省によると、介護職の数は、2040年度には約69万人も不足するそうです。今後、どれだけの介護施設が閉鎖になるのか、考えただけでも恐ろしい!介護職を確保するため、賃上げを進めようとする国の考えはわからなくもありませんが、賃上げだけで問題が解決できるとも思えません。だって就職する人が増えても、離職者が増えてしまえば、元も子もありませんから。

賃上げ→介護職の増加→業務の質向上のための教育→介護職の職場への定着→さらなる賃上げ―という「上昇のスパイラル」をつくることで、19年後に69万人を確保できるのではないでしょうか。そしてそれは、ケアマネにも言えることですよね。ケアマネ試験の受験者数の減少や高齢化によって、将来、ケアマネの数も不足するでしょうから、国には、ケアマネの確保策もしっかりとお願いします!

若手芸人のお金事情とは?

最後に、若手芸人のお金事情を少し。若手芸人は、ライブを1本やっても、出演料はたったの千円!しかも、毎日あるわけではないので、月の給料が2万円なんてことはざらにあります。いえ、もらえるだけまだいい方で、逆に千円払ってライブに出る若手芸人もいます。お客さんも芸人もお金を払う、それが芸人の世界の厳しい現実です。

深夜のバイトやテレビショッピングの電話受付など、いくつもの仕事を掛け持ちして、なんとか生活費を稼いでいるんです。それでも、月給はたったの15万円ほど…。将来、多くの若手芸人が、介護現場で働く日がやって来るのかもしれませんね。

ノン老いる小林
1964年静岡市生まれ。大学卒業後、高校の英語教師として働いていたが、40歳という人生の節目を間近に控えた38歳の時、介護保険制度の創設を好機と捉えて転職。その後、介護施設を中心に経営支援などを行う。2013年にケアマネジャー、19年に主任ケアマネジャー取得。現在、静岡市内で居宅介護支援事業所「ケアプランはるな」を運営する株式会社はるな代表取締役。静岡県介護福祉士会監事。共著書に「これならわかる スッキリ図解 介護事故・トラブル」(翔泳社)がある。現在、YouTubeの「WARAKAI(笑う介護)チャンネル」で動画配信中。

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