「介護保険証、マイナカードでペーパーレス化」のニュース。

「介護現場の頭痛の種となっている事務負担の軽減に向けて」とありますが、事務負担の軽減とは、そんなところにあるのではない。むしろ、マイナカードを強行することが、現場の頭痛の種となっていると私は言いたい。

マイナカードに関しては、当事業所でも、本人確認書（証明書発行）の作成支援はすでに行っているが、一番困るのは、独居・認知症のある方の申請援助にかかる業務だ。先日も、車イスの利用者を証明写真機のところまで連れていくのにどれだけの時間と労力がかかったことか。役所に問い合わせしても、「個人情報なので答えられない」「本人の同意を得ているのか」など、代理で行うには個人情報の壁が大きい業務と言える。
さらに、本人が取得後もマイナカードの取扱いに際しては厳格な管理が求められており、課題が多い。
情報管理もさることながら、通院介助などの際に困ることが予想される。医院の受付で、利用者に（CM)「カードをここに置いてね」「暗証番号忘れたの？」（利用者）「あんた、やってくれる」などの会話が目に浮かぶようだ。
先日、ケアマネが80代女性から540万円を盗み、逮捕されたニュースがあった。
ただでさえ、「あんたが盗った」と被害妄想があり得る現場だ。
ケアマネがマイナンバーカードに関わることは大変危険である。
既定路線かもしれないが、これから先を考えると暗澹たる気持ちになるのは、私だけでしょうか？