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「尊厳死」いう言葉は聞いたことがあるかもしれませんが、ピンとこない方も多いと思います。
尊厳とは「尊く厳かで、犯しがたいこと」です。しかし、何を尊厳と言うかは人により違うので、どのような死が尊厳ある死(尊厳死)かも、人によって違うと思います。
死にゆく高齢者の尊厳は守られているか
誰にでも尊厳があり、特に弱い立場の人の尊厳は、周囲が守ってあげなくてはなりません。しかし、私たちは果たして、死にゆく高齢者の尊厳を守っているでしょうか。私はむしろ、尊厳を犯しているように思います。
医療が発達していなかった時代の死は、単に「死」でした。しかし、医療が進歩して高齢者が延命されるようになると、自然死、尊厳死、平穏死、という言葉が生まれてきました。事実、延命医療が行われていない国では、自然死、尊厳死、平穏死という言葉は使われていません。
寿命が来ても先送りされる死
生き物は、寿命が来ると死ぬのが当たり前です。しかし、人工栄養や人工呼吸器や人工腎臓などを使い、我が国では死が先送りされます。そのため、高齢者は何もわからない状態で生き続け、たんの吸引などで苦しみます。
故中村仁一医師は、「医療の鉄則」を次のように言います。
・死にゆく自然の過程をじゃましない
・死にゆく人間に無用の苦痛を与えてはならない
延命は死にゆく自然の過程をじゃまし、死にゆく人間に無用の苦痛を与えます。延命しなければ、自然に、尊厳を持って、穏やかに亡くなることができます。
日本学術会議は、尊厳死を「過剰な医療を避け尊厳を持って自然な死を迎えさせること」、日本尊厳死協会は「自らの意思で延命措置を断り、自然の経過のまま受け入れる死」と説明しています。
延命を断り、穏やかな死を望む人が増えたのですね。
先月私の担当利用者が逝去されました。
重度の心臓機能障害が発生し、生来の遺伝病も抱えておられました。
家族の前で回復の余地はないことを退院時に医師に宣告してもらったうえでの在宅受入でした。
往診医の手配から薬局、訪問看護(これは弊社)このためにかなりスムーズに体制を整えられました。
うちのナースが訪問時に呼吸が乱れそのまま逝かれましたが、エンジェル処置も含めて対応できて喜ばれました。
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