うちの施設に、
とても変わった女性がいます。
７０歳、片麻痺。人工肛門。

入院して居る時に、面談に行ったのですが、
質問しても、二言三言で、あとは沈黙。
その時は、ただ単に無口な人としか思わなかったのですが、
いざ入居して、スタッフからの意見は、
何も話してくれない、
特に男性に対しては、一切無視。
これは、医者に対しても同じでした。
何を聞かれても、一切無視。
結局、
その棟の男性スタッフの夜勤は出来なくなりました。

この女性の一人息子も、
「話してくれないので、困っている。」との事。

ケアマネさんの、毎月の定期訪問で、
たまたま私も居たので、聞いてみました。

ケアマネさん曰く、
「二人っきりになると、話してくれるんですよ。」
もともと、違う施設にいて、
人工肛門増設の為、入院し、
そこの施設では、看護師が居ない、という事で、
うちの施設に入居されたのですが、
このケアマネさんとは長い付き合いなんですね。

今日は、何か言っていましたか？
ケアマネさんに問うと、
「ここの人達は、みんな優しい人ばかりです。
前の施設とは全然違う。」

これを、ミーティングの時に、スタッフに告げると、
みんな驚いていました。
それなら、もっと話してくれれば…。と。

しかし、
そこは、ケアマネさんとの長い付き合いがあればこそ。
そのケアマネさんも、気さくな人で、
うちとの付き合いも長い付き合いになると思います。

このケアマネさんが居れば、
対応にも困らない。
ケアマネの重要性を改めて感じた次第です。