長寿社会の落とし穴、「フレイル」予防で健康寿命を延ばそう!
監修:医療法人社団 碧水会 理事長 三木誓雄先生
フレイルとは?
加齢による活力の低下に、慢性疾患の影響が加わり、筋力が低下して自立した生活が出来なくなる状態をいいます。ただし早期に介入すれば、元気を取り戻せます。
事例:定年後フレイル発症と健康寿命
65歳定年後からフレイル発症まで、A作さんとB吉さんの2つの事例をご紹介します。
定年後フレイル発症と健康寿命
- A作さん
- 73歳を過ぎたころから認知症を発症します。その後、加齢に伴い食欲が低下、徐々に筋力も低下していき、78歳でフレイルに。83歳から要介護状態(在宅介護)となります。
- B吉さん
- 持病の慢性炎症性肺疾患があるにもかかわらず、禁煙することが出来ませんでした。徐々に食欲不振となり、筋力も低下し、68歳ごろよりフレイルに。階段の上り下りも難しい状態になってしまいます。ほどなく肺がんを発症して、71歳より入院生活となります。
65歳定年後からフレイル状態となるまでの二人の健康寿命に着目すると、A作さんは78歳までの13年。B吉さんは68歳までのたった3年しかありませんでした。二人の定年後健康寿命は、なんと10年もの差がついてしまったのです。
フレイルを防ぐのが健康のカギ
2つの事例を比べると、できるだけ健康寿命を延ばすためには、フレイル状態となるのを防ぐことがカギとなりそうです。
Question
フレイルに立ち向かうために、慢性疾患のコントロール以外に、65歳の時に何に気を付けるべきでしょうか?
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