弁護士からの応援寄稿「知っておきたいトラブル事例と対応策」
退職したいのに辞められない…どうすれば?
- 2025/02/28 09:00 配信
- 弁護士からの応援寄稿「知っておきたいトラブル事例と対応策」
- 外岡潤
-
人手不足が益々深刻化する中、自分の代わりがいないので、なかなか辞めさせてもらえない…という現場職員の方のお悩みケースが増えています。しかし、待てど暮らせど後釜が見つからない場合、一体いつになったら抜け出せるのでしょうか。事例を基に解説します。
呪いの言葉「あなたに辞められたら困ります」
40代の女性ケアマネジャーです。今の事業所を辞めたいのですが、周りが許してくれません…。私の直属の上司は50代男性主任ケアマネですが、別の職場に移りたいとはっきり告げたところ、上司とご利用者の両方から強く引き止められ、困っています。
ご利用者:80代男性 要介護3、認知症あり 食事以外は補助が必要
家族:妻 80代女性 自分自身のことはできるが、体力も落ちている上、夫との体格差がかなりあるため、夫の介護はほとんどできない
食事の支度や掃除、見守りをしたりすることはできるが、車いすを押すのは難しく、排泄介助も難しい状態。入浴介助はできない
息子:50代男性、同じ町内で両親とは別のマンションで生活している。妻と子ども(1人)あり。共働きで忙しく、月に1、2回しか実家には顔を出さない
家族:妻 80代女性 自分自身のことはできるが、体力も落ちている上、夫との体格差がかなりあるため、夫の介護はほとんどできない
食事の支度や掃除、見守りをしたりすることはできるが、車いすを押すのは難しく、排泄介助も難しい状態。入浴介助はできない
息子:50代男性、同じ町内で両親とは別のマンションで生活している。妻と子ども(1人)あり。共働きで忙しく、月に1、2回しか実家には顔を出さない
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- 外岡潤
- 1980年札幌生まれ。99年東京大学文科Ⅰ類入学、2005年に司法試験合格。07年弁護士登録(第二東京弁護士会)後、ブレークモア法律事務所、城山総合法律事務所を経て、09年4月法律事務所おかげさまを設立。09年8月ホームヘルパー2級取得。09年10月視覚障害者移動介護従業者(視覚ガイドヘルパー)取得。セミナー・講演などで専門的な話を分かりやすく、楽しく説明することを得意とし、特に独自の経験と論理に基づいた介護トラブルの回避に関するセミナーには定評がある。主な著書は『介護トラブル相談必携』(民事法研究会)、『介護トラブル対処法~外岡流3つの掟~』(メディカ出版)、『介護職員のためのリスクマネジメント養成講座』(レクシスネクシス・ジャパン)など。「弁護士 外岡 潤が教える介護トラブル解決チャンネル」も、運営中。
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