文書生成AIを活用し、ケアマネジメント・オンライン編集部が作成した「ケアマネ小説」。今回は、かつてはセルフネグレクトに近い状態にあった、独居のご利用者を担当するケアマネジャーさんのストーリーです。

ご利用者の都合で訪問が30分ほど先延ばしになり、何もすることがない時間が生じた。すきま時間が生じたとたんにスマホに手を伸ばす。とにかく、時間が空けば、スマホをいじる。そうしないと、どうにも落ち着かない。五十路を超えた身で立派に中毒だ。だが、いじったところで、実はたいしてやることもない。ひんぱんにSNSをやり取りする相手もいないし、まさか仕事の合間に、のんびりとyoutube鑑賞というわけにもいくまい。

結局、はじめたことは、いつの間にかスマホに撮りためてしまった画像や動画を削除だ。いつ、なんのために撮ったか、ほとんど覚えていない画像の群れを、惜しげも未練もなく、次々とゴミ箱に放り込む。

指一つの単純作業最を繰り返しているうちに考えた。フィルムカメラしかなかった時代のほうが、撮影した写真を大切にし、見返す機会も多かったのではないか、と。スマホの写真は、平気で捨てても、古いアルバムを捨てる気になどならないし、今でも年に一度くらいは見返すこともある。

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