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おむつ実践講座 症状別の尿もれ対策方法をご紹介します。

排泄ケアプラン事例

ケアプランに排泄ケアに関する内容を取り込み ご利用者様のQOLを改善!

「排泄ケアプラン事例集」では、排泄ケアに関するご利用者様やご家族の悩みに対して、ケアプラン(居宅サービス計画書第2表)を変更することで改善がみられた事例をご紹介します。ケアマネジャーの提案によって、ご利用者様の悩みや健康状態、介護するご家族の負担感などがどのように変化してきたのか。その様子を実際のケアプランをたどりながらご説明していきます。 排泄ケアやおむつ選びを、どうケアプランに位置づけるのか、その経緯を知ることで、皆さんのケアプランの参考になれば幸いです。

今回の事例キーワード
認知症、徘徊、利尿剤、テープ式紙おむつ履き替え拒否、夜間尿モレ、 日中独居、限度額オーバー、介護負担軽減

【ご利用者様のアセスメント状況】

85歳の女性。要介護2。娘さんと同居。主介護者は娘さん。
肺気腫、認知症。利尿剤を飲んでいるため、尿の量が多い。徘徊がある。
ご利用者様は一日中おむつをあてているが、昼間はデイサービスで紙パンツを履いている。
また夜間は寝ている時にモレにくいテープ式紙おむつに履き替えさせたいが、履いている紙パンツからテープ式紙おむつに交換されるのを嫌がることがよくある。 そのため紙パンツのまま眠ってしまうことが多い。

最近朝方になって尿モレするようになり、衣服を汚していることも多く、そのため、日中は外に働きに出る娘さんの介護負担が増して困っていた。 そこで、今までの、週に3日のデイサービスや月に10日間のショートステイに加え、毎朝、訪問ヘルパーを入れておむつ交換と更衣介助、シーツの交換等を行うことにした。 このような背景から、支給限度額をオーバーしてしまった。

ご利用者様及びご家族の意向

■テープ式紙おむつへの交換を嫌がらずに受け入れてほしい
■紙パンツのまま眠ってしまった際の尿モレを防ぎたい
■支給限度額で収まるようにしたい

ケアプラン事例 変更の経緯

紙パンツのまま寝てしまうと、朝起きたときにモレていることがあるので、ケアマネジャーは、紙パンツの状態からテープ式紙おむつにもできる「リリーフ・テープ式にもなるパンツ」のサンプルを取り寄せて試していただくことにしました。

ご利用者様は、「紙パンツなら……」と、慣れている紙パンツを履くことに対しては納得していただけました。

また、夜は娘さんが、ご利用者様が寝る前に、履いている「テープ式にもなるパンツ」のテープ部分を止めてしっかりとホールドするようにした結果、寝ている間もおむつがフィットし、朝の尿モレがなくなったので、毎朝の訪問ヘルパーが不要になり、支給限度額も収まるようになりました。

■ケアプラン[Before]

ヘルパーが毎朝入っていて単位数がオーバーしているもの

■ケアプラン[After]

「テープ式にもなるパンツ」導入後ヘルパーが不要になり、単位数が収まったもの

改善ポイント

《Before》
・紙パンツからテープ式紙おむつへの交換を嫌がる
・朝方、尿モレがある
・毎朝のおむつ交換とシーツ交換のために訪問ヘルパーを追加したため、サービス利用が支給限度額を超えている

《After》
・2WAYタイプの「テープ式にもなるパンツ」の利用で、紙パンツの状態から、中に折り込まれているテープを取り出してテープ式にしてしっかり止めるだけで、テープ式紙おむつに交換しなくても体にフィットさせることができた
・「テープ式にもなるパンツ」の利用で、夜間の尿モレがなくなる
・毎朝お願いしていた訪問ヘルパーが不要になり、支給限度額内に収まるようになった

おわりに

尿モレをしっかりガードするテープ式紙おむつと、ご本人がはき慣れている紙パンツの両方のメリットを兼ね備えた「テープ式にもなるパンツ」を利用することで、悩まされていた朝の尿モレが改善。ご本人が快適に目覚められるのはもちろんのこと、介護者であるご家族の介護負担も軽減されました。

おそして、結果的に毎朝利用していた訪問ヘルパーをやめることができたので、介護保険の支給限度額に収まるようになり、ご家族も大変喜んでおられました。

今回の事例のおむつの選びのポイント

今回の事例のように、昼間は自分でトイレに行けても、夜間のモレが心配で、夜はテープ式紙おむつに替えているケースが少なくありません。
紙パンツとしてもテープ式おむつとしても使える2wayタイプの「リリーフ テープ式にもなるパンツ」は、外側のおむつを2種類用意しなくても、これ1枚で2通りに使えるので、経済的で交換も楽になります。日によって体調に変化がある方にはおすすめです。

また、紙パンツは横脇に吸収体がなくサイズ調整もできないため、夜間横向きで寝るとモレが心配ですが、「リリーフ テープ式にもなるパンツ」は、紙パンツの形状なのに吸収体の面積が広く、立体ギャザーも9cmと高さがあるので、横向き寝でも股からモレにくく、夜間も安心です。

今回の事例のおむつの使い方のポイント

「リリーフ テープ式にもなるパンツ」は、ミシン目を切り開いてテープを取り出すとテープ式紙おむつとして使えるため、お身体に合わせて脚まわりを小さくするなどサイズ調整が自在です。しかも、おなか周りにギャザーがあるので、テープ式紙おむつとして使用しても、紙パンツのように上げ下げすることができるので、朝、トイレで紙パンツとして利用することもできて便利です。股下が深く、たっぷりとしたつくりなので、ご使用の際には、紙パンツがおしりの上まで引きあがっていることを確認していただくと、フィット感が一層よくなります。

認知症の方で徘徊がみられる場合、尿とりパッドを一緒に使うと、トイレに流してしまう心配もあるかもしれません。そのような場合でも、「リリーフ テープ式にもなるパンツ」は排尿6回分吸収できるので、1枚でも安心して過ごせます。

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